Shufumin日記

のんびりデザイナー続けているひとの雑記ブログです

【映画】すみっコぐらし 【感想】

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※ネタバレ不可避

(公開前)イオンシネマの前に表示してあったポスターを見たとき、『ひよこ?』のイラストに
少し闇を感じて、どんな映画になるんだろうねーくらいのテンションでしたが・・・
(公開後)この映画は闇が深い/泣けるなどの感想を見かけ、気になり夫と観に行ってきました。

親子でのんびり楽しめる作品

ではないかと私は思いました。『やさしい世界』。あたたかい気持ちになりました。
私ども夫婦のように血沸き肉躍る展開を期待したり、人間の闇を描いた作品などに惹かれる、
そういった作品を見がちなタイプな方には、ちょっと物足りなさを覚えるかもしれません。

キャラクター、背景、スタッフロールまで、すべてが可愛い。

シーンによってはキャラクターがスクリーン上を縦横無尽に駆け巡ったりするので、
映画館で見たほうが、より『飛び出す絵本』感が出ておススメです。

以下、個人的に面白いと思った箇所
・人魚姫の世界で、王子様がパリピっぽい音楽で踊っていた様がウケました。
・スタッフロールを最後まで見届けるまでが大事!
・『ざっそう』が好きになりました。いつか花屋でブーケにされたいという、
残酷な設定とは裏腹にいつも笑顔でポジティブなところが良いなと思いました。

『ざっそう』は常に自分の役割を完璧にこなします。
今年観た映画『JOKER』の主人公アーサーがなりきれなかった
『人々を笑顔にするポジション』を、そつなくやりこなしていている気がしました。
彼のどんなときも笑顔を崩さずキャラを全うする姿に闇を感じました。

f:id:yuumin5220:20191112133339p:plain引用:映画すみっコぐらしとびだす絵本とひみつのコ

( ごめんなさい!ぶっちゃけ )中盤しんどかった

映画の序盤は、すみっコぐらしの主なキャラクター紹介をテンポよく行われるので、
キャラのことそんなに知らなくても、この子はそういう設定の子なんだな。を、
すぐに理解できます。ただ、物語中盤の展開が横一線(良く言えば、平和)が長くて、
辛かったところもありました。あくまで小さいお子さんがメインターゲットな作品(予測)
なので、致し方ない!

いろんな形の『優しさ』を感じました

映画の主題「ひよこ?の正体・仲間・居場所を探す」において、
・居場所がない=自分探し中の子だ=自分と同じ仲間!と一番『ひよこ?』に親身になっていた
『ぺんぎん?』
→この子の人一倍強い思いが、孤独だった『ひよこ?』の心を一気に温めてくれるのですが、
別れの時『ひよこ?』にとって一番残酷な存在にもなりえてしまっていたのかなぁ・・とか

f:id:yuumin5220:20191112142357p:plain引用:映画すみっコぐらしとびだす絵本とひみつのコ


・あまり深い関わりはしないが、突き放すこともなく『ひよこ?』を受容する
『おばけ』『たぴおか』『ほこり』『にせつむり』
→困っている相手の話をまっすぐ受け止める優しさ、
多様性を自然に認められる精神、見習わないとな。とか

・『ぺんぎん?』ほどではないが、『ひよこ?』の助けになろうと寄り添う
『すみっコ』たち
→ 一緒に悩んでくれる存在がいるって救いになるよな・・とか

・どうにもならない現実を静かに受け止めて、大切なひとたちを見送る決意を貫く
『ひよこ?』
→芯が強い。闇落ちしない気高さは、とても美しいと思いました。

f:id:yuumin5220:20191112145821p:plain引用:映画すみっコぐらしとびだす絵本とひみつのコ


・・・などなど、いろんな感情を受け取りました。
すみっコぐらしが好きで、シンプルなストーリーを楽しみたい!というノリでも
十分楽しめるし、穿った見方をして勝手に深堀しても楽しい作品にもなっている
気がするので、そういう意味でも面白い映画だと思いました。
最後に。本やノートに落書きするときは、キャラを1人だけ描くのではなくお友達/
家とかを添えて描こうと思いました。
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